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遺伝子組み換えにNO!パブリックコメントを提出しました

農林水産省と環境省から、(1)遺伝子組み換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用、(2)遺伝子組み換えダイズ及びトウモロコシの第一種使用などに関する承認に先立っての意見・情報の募集があり、生活クラブでは、この承認が多くの問題をはらむものとしてとらえて、以下の意見を提出しました。

  • (1)遺伝子組み換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見全文はこちらです。
  • (2)遺伝子組み換えダイズ及びトウモロコシの第一種使用等に関する承認に先立っての意見全文はこちらです。
  • (2)に関しての意見提出は、5月14日(水)まで可能です。個人でも意見提出できますので、みんなで「遺伝子組み換えにNO」の声をあげよう!意見提出はこちらからどうぞ。(農林水産省HPに移動します)

2014年4月16日
生活クラブ生活協同組合・東京
理事長 土谷 雅美
 

遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見



このたびの「遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認」申請は、以下の観点から容認することができません。

■多国籍企業戦略への対応について

 既に承認された案件を含めて、全て特定の農薬と、それに耐性を持った種子を抱き合わせで販売する多国籍企業の戦略を国が追認するしくみとなっています。

 これらの企業の戦略は、種子の支配、農薬による環境汚染の点で重大な問題があります。そのような企業活動を、審査という形で国の予算を使ってお墨付きを与えるようなしくみ(「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」)を撤回すべきです。

■カルタヘナ国内法改正について

 現行のカルタヘナ国内法では生物多様性影響評価の対象は「野生動植物」に限られています。しかし、現実的な生物多様性の保全に向けては、カルタヘナ国内法を改正し、交雑を防ぐ対象として農作物・外来種も含め、我が国に生育するすべての種を入れることに即刻取り組むべきことと考えます。

■予防原則について

 審査報告書の内容につきまして、「…可能性が低い。」「…ないと考えられた。」「…考えにくい。」「…おそれはないと判断された。」、「…報告されていない。」「…判断された。」という表現が多く見られます。明確なデータや根拠に基づいた判断というより、経験則や諸外国の文献・データの引用に終始した半ば結論ありきの印象がぬぐえません。

 「想定外」という言葉は東京電力福島第一原子力発電所事故後、何度も耳にしました。そのような事態を招かないよう、「予防原則」に基づき最悪のシナリオを想定した審査を求めます。

■遺伝子汚染への懸念について

 現在、日本では港だけでなく、内陸部のさまざまな地点でGMナタネの自生が確認されています。このGM種子の侵入は、生態系に取り返しがつかない事態を引き起こすことが考えられます。生物多様性影響をもたらす可能性が低いと考えられる場合においても、徹底した調査と前述のカルタヘナ国内法の見直しを優先すべきと考えます。

■審査手続きについて

 審査については「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(以下、「手順書」)に基づき、申請事業者が用意した資料への書類審査によって評価されています。

 「手順書」の序文では、国内には遺伝子組み換えに対する懸念をする意見の存在を踏まえた上で、「より透明性の高い」審査が謳われていますが、そのねらいとはかけ離れた実態といわざるを得ません。

  12月2日の1回のみ開催された「生物多様性影響評価検討会総合検討会」では非公開の農作物分科会で承認されたことを前提としています。

 「開発企業の知的財産等が開示され特定の者に不当な利益若しくは不利益をもたらすおそれがあるため」とする非公開の理由ですが、立場が異なる学識経験者に同じ資料を提供して知見を求めることを排除する理由には相当しません。その見解もオープンにしながら広く国民の意見を求めるべきではないでしょうか。

■パブリックコメントについて

 本件に限らず、同様のパブリックコメント募集情報は省庁のホームページを見て知るパターンがほとんどです。記者発表もされているとのことですが、より多くの人たちに情報が届くように、特にインターネットによる情報入手が難しい方への配慮を、多方面への情報発信を強化されるべきと考えます。また、審査報告書内容を見ても、専門用語を理解することが困難です。

 意見に対して「今後の意見・情報の募集につきましては、審査報告書が広く知られるよう努めるとともに、より分かりやすい情報提供方法を工夫していきたいと考えています」という対応方針を示しているにもかかわらず、同じ資料を解説や脚注をつけることなく添付しているなど、工夫されているようには思えません。

以上


2014年4月22日
生活クラブ生活協同組合・東京
理事長 土谷 雅美
 

遺伝子組換えダイズ及びトウモロコシの第一種使用等に関する承認に先立っての意見

このたびの「遺伝子組換えダイズ及びトウモロコシの第一種使用等に関する承認」申請は、以下の観点から容認することができません。

■多国籍企業戦略への対応について

 既に承認された案件を含めて、全て特定の農薬と、それに耐性を持った種子を抱き合わせで販売する多国籍企業の戦略を国が追認するしくみとなっています。これらの企業の戦略は、種子の支配、農薬による環境汚染の点で重大な問題があります。そのような企業活動を、審査という形で国の予算を使ってお墨付きを与えるようなしくみ(「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」)を撤回すべきです。

■カルタヘナ国内法改正について

 現行のカルタヘナ国内法では生物多様性影響評価の対象は「野生動植物」に限られています。しかし、現実的な生物多様性の保全に向けては、カルタヘナ国内法を改正し、交雑を防ぐ対象として農作物・外来種も含め、我が国に生育するすべての種を入れることに即刻取り組むべきことと考えます。

■予防原則について

  審査報告書の内容につきまして、「…可能性が低い。」「…ないと考えられた。」「…考えにくい。」「…おそれはないと判断された。」、「…報告されていない。」「…判断された。」という表現が多く見られます。明確なデータや根拠に基づいた判断というより、経験則や諸外国の文献・データの引用に終始した半ば結論ありきの印象がぬぐえません。

 「想定外」という言葉は東京電力福島第一原子力発電所事故後、何度も耳にしました。そのような事態を招かないよう、「予防原則」に基づき最悪のシナリオを想定した審査を求めます。

■遺伝子汚染への懸念について

  遺伝子組み換えダイズ及びトウモロコシの交雑性に起因する生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断していますが、マメ科(インゲン、エンドウ、ソラマメ、エダマメ等)及びイネ科の農作物が遺伝子組み換えダイズ及びトウモロコシと交雑する可能性については検証されていません。

 GM種子の侵入は、生態系に取り返しがつかない事態を引き起こすことが考えられるため、生物多様性影響をもたらす可能性が低いと考えられる場合においても、徹底した調査と前述のカルタヘナ国内法の見直しを優先すべきと考えます。

■生物多様性への影響について

  遺伝子組み換え農作物の花粉を圃場周辺に生息する可能性のあるチョウ目昆虫種が摂食する可能性は低いと報告されていますが、全く影響を受ける可能性がないことは検証されていません。

 影響を受ける可能性があるチョウ目昆虫種の内、絶滅危惧種、準絶滅危惧種及び情報不足であったチョウ目昆虫種に区分されているチョウ目昆虫99種がGM作物の花粉を摂食した場合の影響及びチョウ目昆虫99種の幼虫がGM作物の葉茎を摂食した場合の影響についての審査を求めます。

■審査手続きについて

  審査については「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(以下、「手順書」)に基づき、申請事業者が用意した資料への書類審査によって評価されています。

 「手順書」の序文では、国内には遺伝子組み換えに対する懸念をする意見の存在を踏まえた上で、「より透明性の高い」審査が謳われていますが、そのねらいとはかけ離れた実態といわざるを得ません。

  2014年2月3日の1回のみ開催された「生物多様性影響評価総合検討会」では非公開の農作物分科会で承認されたことを前提としています。 

 「開発企業の知的財産等が開示され特定の者に不当な利益若しくは不利益をもたらすおそれがあるため」とする非公開の理由ですが、立場が異なる学識経験者に同じ資料を提供して知見を求めることを排除する理由には相当しません。その見解もオープンにしながら広く国民の意見を求めるべきではないでしょうか。

■パブリックコメントについて

  本件に限らず、同様のパブリックコメント募集情報は省庁のホームページを見て知るパターンがほとんどです。記者発表もされているとのことですが、より多くの人たちに情報が届くように、特にインターネットによる情報入手が難しい方への配慮を、多方面への情報発信を強化されるべきと考えます。また、審査報告書内容を見ても、専門用語を理解することが困難です。

 意見に対して「今後の意見・情報の募集につきましては、審査報告書が広く知られるよう努めるとともに、より分かりやすい情報提供方法を工夫していきたいと考えています」という対応方針を示しているにもかかわらず、同じ資料を解説や脚注をつけることなく添付しているなど、工夫されているようには思えません。


以上


遺伝子組み換え関連パブリックコメントの対応と流れ

  • 農水省・環境省のまとめでは、市民から寄せられたパブリックコメントの多くが反対意見や環境への影響を懸念する声ですが、推進派からの意見も寄せられています。反対意見を継続して出し続ける必要があります。また、遺伝子組み換え作物・食品問題についてさらに今後の動向に着目して対応していくことが必要です。

今後も、遺伝子組み換え作物の栽培への反対意見を提出していきます。
また、遺伝子組み換えでないものを選んで食べることも「遺伝子組み換えにNO!」と伝えるチカラになります。生活クラブの遺伝子組み換え対策についてもご注目ください。

≫生活クラブの遺伝子組み換え対策についてはこちらから

【2014年4月25日掲載】


 

 
 

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