生活クラブ東京の最新情報

2016シャボン玉フォーラムin東京を開催しました

東京発!石けんで水の惑星地球を救え!
~未来へつながる「いのちと水」の物語~

せっけんを入り口に、環境を考える「シャボン玉フォーラム」は、せっけん運動ネットワークの主催で各地で開催され、せっけん利用を推進し、環境運動をしている全国の生協、農協、漁協、その他の団体や地域の人が集うフォーラムです。≫昨年の様子はこちら
今年は、生活クラブ東京が受け入れ先として、5月13.14日にわたり都内にて開催しました。当日の様子を報告します。

5月13日 全体会(オープニングと基調講演)

1日目は、ホテルラングウッド日暮里にて全体会が行なわれ、全国から516名が参加しました。

華やかなフラダンスでオープニングがかざられた後、主催者あいさつ、せっけん利用伸長率優秀団体の表彰に続き、今回のフォーラムのキーワードである「せっけん・水・化学物質」をテーマにした基調講演が行なわれました。

基調講演1 化学物質による海の汚染
~合成洗剤、環境ホルモン、プラスチックと私たちの暮らし~
講師:高田秀重氏(東京農工大学農学部環境資源科学科 教授)

高田秀重氏高田氏からは、日常的に使われる合成洗剤やプラスチックに含まれる化学物質についての講演がありました。

現在大きな問題になっているのが、海に流出するプラスチックごみ。細かくなったビニール袋やペットボトルのほか、洗顔料にスクラブ成分として含まれるマイクロビーズ、フリースを洗濯する時に発生するポリエステルなどの繊維もプラスチックごみとなって海に流出しています。
現在、毎年約800万トンが流出し、海生生物の多くが餌と間違えて口にし、うみどりやウミガメの胃の中からプラスチックが発見されるといいます。

特に問題なのが、プラスチックには化学物質を吸着する作用があることだと高田氏は指摘します。「プラスチックはトロイの木馬。有害な化学物質を吸着し、それが海洋生物のエサとなることで、体の中から汚染を広げていくことになりかねない」として、プラスチックの使用を減らす・海に流出させないなどの予防原則の重要性を説きます。

「現在の地球は、未来の人類から借りているもの、という格言があります。借りたものを汚くして返すことはできません。できる限りきれいな状況で受け継いでいきたい」というお話に、参加者も真剣な表情で聞いていました。

基調講演2 限りある地球上の水
~100年後の水を守る~
講師:橋本淳司氏(水ジャーナリスト・アクアコミュニケーター)

橋本淳司氏水ジャーナリストの橋本氏からは、各国の水環境の状況や、水道水・ペットボトル水・宅配水の違い、水にかかわるエネルギーなど、さまざまな切り口から水に関する講演がありました。

「水道水に比べ、ペットボトル水のほうが良い水」と思われてしまいがちですが、水道法や食品衛生法で定められている基準を見ると水道水のほうが基準が厳格という指摘がありました。
しかし、その基準を満たし、「おいしい」水にするためには、大きなエネルギーがかかるといいます。「最近、確かに東京の水道水がおいしくなりました。しかし、それはオゾン殺菌など莫大なエネルギーをかけて浄水しているから。本当に大事なのは、水を汚さないこと」と橋本氏は語ります。

「100年後の水を守ることは、自分ひとりでは不可能」という橋本氏。友だちや子ども達に伝え、仲間を増やし、世代を超えていくことが大切といいます。
単に「水」だけの問題としてとらえるのでは問題は解決せず、持続可能なコミュニティをつくることが持続可能な環境をまもることにつながると、さまざまな事例をもとにお話頂きました。

パネルディスカッション
「いのちと水を守るために、今、できること」

基調講演の後は、講師の高田氏・橋本氏と、多摩南生活クラブ組合員の稲沢真紀さん、田中のり子実行委員長によるパネルディスカッションを行ないました。

高田氏からは「プラスチックは密封性という利点があるから暮らしに必要でないか、とも言われますが、それは長距離・長時間の輸送を前提としたもの。地産地消を進められれば、プラスチックごみはもっと減らせます。そうした面からも、TPPには反対」というお話に、会場からは大きな拍手が起こりました。

橋本氏は「自分たちの足元をもう一度見直し、そこを大切にすることが第一」といいます。蛇口の向こうにある水源地、浄水場、そして排水口の向こうにまで意識を向けることが大切といいます。

組合員である稲沢さんからは「まずは自分の住んでいる地域に帰り、せっけんを利用していないひとにどう伝えていくか。自分から語っていくことを進めたい」と、頼もしい発言がありました。


5月14日 分科会とオプショナルツアー

2日目の午前中には、生活クラブ東京・生活クラブ連合会・パルシステム連合会を会場に6つの分科会が行なわれ、370名が参加しました。

  1. 私たちのくらしを私たちの手で守る
    ~地域の仲間とつくったせっけん運動~

    講師:能勢富美子さん(多摩きた生活クラブ 小金井石けんポイントチームリーダー)
  2. 家庭でもできる!石けんクリーニング
    講師:茂木孝夫さん(白栄舎クリーニング社長)
  3. 化学物質によるヒトへの健康影響について~空気質や香りを中心に~
    講師:森千里さん(千葉大学大学院教授)
  4. 家庭にひそむ、見えないリスク~有害化学物質にご用心!~
    講師:岡田幹治さん(ジャーナリスト 元朝日新聞論説委員)
  5. 身近で不思議な水の世界 楽しく学ぼう『おみず』の?(ハテナ)
    講師:水ジャーナリスト アクアコミュニケーター 橋本淳司さん
  6. 化学物質の被害をなくすために/家庭の中の有害化学物質含有製品についての調査結果・概要
    講師:Tウォッチ 寺田良一さん、橘高真佐美さん

午後には、オプショナルツアーを開催。汚染水処分場の見学や、神田川水系見学など水をめぐるものや、自然のちからを活用する環境楽習館の見学、ヱスケー石鹸工場の見学など、4つのテーマでツアーを行ない、108名が参加しました。

  1. 旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設見学コース
  2. 小金井環境楽習館見学コース
    講義:環境建築家(エクセルギーハウス開発者) 黒岩哲彦さん
  3. 神田川水系見学コース
    案内:神田川ネットワーク 大松騏一さん
  4. ヱスケー石鹸㈱工場見学コース

旧三河島汚水処分場喞筒場施設

小金井環境楽習館

 

 

 

 

 

 

神田川水系ヱスケー石鹸(株)工場

 

 

 

 

 

 


以上の日程を終え、今年のシャボン玉フォーラムは終了。単に「せっけんを使おう」というだけでなく、暮らしの中にあふれるさまざまな「便利なもの」と環境との関係、将来への影響など、学びや発見の多い二日間になったのではないでしょうか。これを機会に、それぞれの暮らしを振り返るとともに、人に伝え、共感をひろげていきましょう!

来年のシャボン玉フォーラムは、長野で開催される予定です。また、長野でお会いしましょう!

【2016年5月19日掲載】

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生活クラブ東京
http://tokyo.seikatsuclub.coop/

 

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