機関紙『街かど」2024年3月号
不安定な世界情勢が続く中、安定した供給を維持するために積極的に討議を進めました。消費材の値上げをせざるを得ない状況が続いたこともあり、利用は低迷する傾向にありました。一方、コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したことにより、組合員と組合員、生産者と組合員が顔を合わせて話す機会が増えました。拡大の場、企画の場、デポーとさまざまな場で賑わいが戻ってきました。 今年度は「“消費材”でつなげる人と暮らし 共感をひろげる活動を!」をテーマに、拡大・利用をふやすことを大きな課題としつつ、組合員のライフスタイルが多様化する中での持続可能な生活クラブ運動の実現をめざしました。
拡大
2022年度に引き続き、加入数は計画を下回っています。そんな中、まち、理事会、事務局が連携し、それぞれの地域で工夫をした拡大活動をすすめました。墨田区でのまち結成をめざした拡大は3年目を迎え、まちすみだ結成準備会(どすこい!すみだ)の活動が展開されました。また、拡大が伸び悩む中で、組合員訪問を行い紹介や活動参加を呼びかけました。地域限定コース導入拡大では取り組んだ全てのまちで目標を達成することができました。紹介活動としては、紹介キャンペーンやおすそ分けキャンペーンを実施して、組合員の紹介を後押ししました。
北東京組合員(2023年12月現在) 配送:22,001人,デポー:5,231人
合計: 27,232人!4月より111人組合員人数が純増しました
キャラバン
まちの組合員が主体的に拡大活動ができるよう予算補助も提案しテーマキャラバン(イタリアン食材見本市)を開催しました。
新しく加入した組合員にスタンプカードを配付し予約やRびんの返却など5つのアクション達成でプレゼントがもらえる企画を実施しました。また、加入3ヵ月たった組合員に、2022年度のプロジェクトで作成した『北東京ガイドブック』を配付し、生活クラブの活動を紹介しました。
共同購入
今年度も重点消費材を米と豆腐とし、ビジョンフードをはじめ、消費材のもつ物語を伝え、利用活動をすすめました。予約登録して利用する意義を学び、「ビジョンフードよやくらぶ」「安心よやくらぶ」の利用をひろめました。また、生産者交流会、生産者出会いの旅を実施し消費材への理解を深めました。各まちではテーマ消費材を決め、利用を高める活動を行いました。
まちづくり
コミュニティは、新たに8つが立ち上がり、北東京全体で195となりました。コミュニティ連絡会を2回開催し、コミュティリーダーどうしの情報交換の場をつくりました。支援物資配達受け取り訓練には、121のコミュニティが参加しました。環境を考えた暮らしへの取り組みとして、「まちづくりフェスタ」を2回開催しました。
生活クラブでんきを推進する活動として「でんき部」を発足しました。「でんきの相談会」は各デポーで開催しました。
広報
機関紙『街かど』を毎月発行しました。新規組合員にも生活クラブの活動の意義をわかりやすく伝えることをめざしました。Facebook・Instagramは、リアルタイムな情報共有の場として活用しました。また、事務局と連動した表紙活動の投稿も行いました。広報委員会は年に3回開催し、ほかに研修を9月と3月に開催しスキルアップをめざしました。
デポー
生産者によるフロアーアピールが開催され、賑わいが戻ってきました。一方、ワーカーズの人員やアクション(ワーク)への組合員参加の不足などが引き続きの課題です。