機関紙『街かど』2024年5月号
開催日:2024年04月29日
<特集>再生可能エネルギーを自給する未来へ
●生活クラブがなぜ電気の共同購入をすすめるのか
「電気やエネルギーが“食”と並んで私たちの生活に欠かせないものであり、“省エネ”だけでなく“創エネ”が環境対策として大事なのではないか」という議論を組合員が行ってきた中で、1986年にチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所での事故が起こりました。事故の影響は日本にも及び、その年収穫した日本茶から自主基準を上回る放射能が検出されました。生産者が手間暇かけて生産した農産物を出荷停止にしなければならなかったこの経験から、組合員は原発の恐ろしさを知り、国内で原発を稼働させるのはやめよう!という運動が動き始めたのです。その後2011年の東日本大震災での福島第一原発事故が起こったことがきっかけで脱原発の声がますます高まり、首都圏4単協(東京、神奈川、埼玉、千葉)が出資して2012年に風車「夢風」を建設しました。2014年に自前の電力会社「(株)生活クラブエナジー」を設立し、2023年12月現在では18,000件以上の組合員へ再生可能エネルギー(以下、再エネ)を届けています。
●ここが違う!生活クラブでんき
エネルギーの生産地との連携と地元の人たちとのつながり
首都圏に住む私たちが秋田に風車を建て、電気を使い、売電収益を得る構図だけでは、地方に利益が回らないと考え、食とエネルギーを通じた新しい関係づくりをめざして、生活クラブとにかほ市は「地域間連携による持続可能な自然エネルギー社会づくりに向けた共同宣言」を締結しました。生活クラブとしてもはじめてのエネルギー分野の取り組みであったことから、にかほ市とどのような関係性を築いていくかについて多くの議論を重ね、地域の方たちと首都圏在住の組合員の交流活動が始まりました。建設当初から毎年、組合員リーダーツアー等で組合員がにかほ市を訪れ、地元芹田自治会のみなさんと「顔の見える」あたたかな交流を続けています。2月に実施しているにかほフェアでは「タラーメン」の生産者(伊藤製麺所、(株)日南工業)、芹田自治会長、市役所職員がデポーを訪れて、組合員と一緒に特産品と生活クラブでんきのアピールを行っています。
●切り替えるなら今!ついに電気料金値下げしました!
生活クラブエナジーでは、剰余が出た場合、その一部を生活クラブでんきを利用している組合員に還元しています。(2022年は還元率1%でした。)そして2023年度に誕生した「時間帯別プラン」や「再エネ100%プラン」は組合員の「あったらいいな」の声をカタチにしたものです。電気料金については、設立当初から大手電力会社の規制料金単価と同一料金としてきましたが、組合員の声から2024年2月に低圧部門の料金の値下げを実行しました。現在生活クラブでんきは再エネの割合が90%以上となりました。2030年まで再エネ100%をめざして、2024年秋にはにかほ市に2基目の風車を建設予定です。今こそ生活クラブでんきに切り替えて、みんなでエネルギー自給へシフトする世の中へと変えていきましょう!切り替え方法は、①WEBから(クレジットカード決済もできます!)②契約用紙から、の2種類あります。契約用紙がほしい、詳しく話を聞きたいという方は北東京生活クラブにお問合せください。
「電気やエネルギーが“食”と並んで私たちの生活に欠かせないものであり、“省エネ”だけでなく“創エネ”が環境対策として大事なのではないか」という議論を組合員が行ってきた中で、1986年にチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所での事故が起こりました。事故の影響は日本にも及び、その年収穫した日本茶から自主基準を上回る放射能が検出されました。生産者が手間暇かけて生産した農産物を出荷停止にしなければならなかったこの経験から、組合員は原発の恐ろしさを知り、国内で原発を稼働させるのはやめよう!という運動が動き始めたのです。その後2011年の東日本大震災での福島第一原発事故が起こったことがきっかけで脱原発の声がますます高まり、首都圏4単協(東京、神奈川、埼玉、千葉)が出資して2012年に風車「夢風」を建設しました。2014年に自前の電力会社「(株)生活クラブエナジー」を設立し、2023年12月現在では18,000件以上の組合員へ再生可能エネルギー(以下、再エネ)を届けています。
●ここが違う!生活クラブでんき
エネルギーの生産地との連携と地元の人たちとのつながり
首都圏に住む私たちが秋田に風車を建て、電気を使い、売電収益を得る構図だけでは、地方に利益が回らないと考え、食とエネルギーを通じた新しい関係づくりをめざして、生活クラブとにかほ市は「地域間連携による持続可能な自然エネルギー社会づくりに向けた共同宣言」を締結しました。生活クラブとしてもはじめてのエネルギー分野の取り組みであったことから、にかほ市とどのような関係性を築いていくかについて多くの議論を重ね、地域の方たちと首都圏在住の組合員の交流活動が始まりました。建設当初から毎年、組合員リーダーツアー等で組合員がにかほ市を訪れ、地元芹田自治会のみなさんと「顔の見える」あたたかな交流を続けています。2月に実施しているにかほフェアでは「タラーメン」の生産者(伊藤製麺所、(株)日南工業)、芹田自治会長、市役所職員がデポーを訪れて、組合員と一緒に特産品と生活クラブでんきのアピールを行っています。
●切り替えるなら今!ついに電気料金値下げしました!
生活クラブエナジーでは、剰余が出た場合、その一部を生活クラブでんきを利用している組合員に還元しています。(2022年は還元率1%でした。)そして2023年度に誕生した「時間帯別プラン」や「再エネ100%プラン」は組合員の「あったらいいな」の声をカタチにしたものです。電気料金については、設立当初から大手電力会社の規制料金単価と同一料金としてきましたが、組合員の声から2024年2月に低圧部門の料金の値下げを実行しました。現在生活クラブでんきは再エネの割合が90%以上となりました。2030年まで再エネ100%をめざして、2024年秋にはにかほ市に2基目の風車を建設予定です。今こそ生活クラブでんきに切り替えて、みんなでエネルギー自給へシフトする世の中へと変えていきましょう!切り替え方法は、①WEBから(クレジットカード決済もできます!)②契約用紙から、の2種類あります。契約用紙がほしい、詳しく話を聞きたいという方は北東京生活クラブにお問合せください。
●私たちの声を届けよう!エネルギー政策提案運動
気候が明らかに変化している近年、その解決策のひとつとして脱炭素化の推進はまったなしの状況です。世界的には脱炭素と再生可能エネルギー転換が進んでいますが、日本では昨年5月にGX推進法とGX脱炭素電源法が成立しました。これらの法律では原発を脱炭素に有効な電源と位置付け、さらに実用化には程遠い二酸化炭素回収・貯留技術で火力発電を維持する方向を示しています。事実上日本のエネルギー政策は原発推進、火力発電温存へと舵をきったのです。私たち生活クラブでは日本政府に対し、以下のような対案を提示し署名活動を行い、各地で自治体へ請願や陳情、要望書を提出しました。
1.脱原発、脱石炭火力を脱炭素政策の柱として早急に実現することを求めます
2.エネルギー基本計画を早急に改正し、2035年の再生可能エネルギー電力 目標80%以上を求めます
3.発電と送配電の所有権分離と再生可能エネルギーの優先接続・優先給電 政策を求めます
署名は全国から約4ヵ月で112,957筆集まり、私たち組合員の手で当該省庁の担当者に手渡しました。一人ひとりの声は小さくても、たくさんの声を集めれば大きな力になります!一緒に声を上げ続けましょう。
●生活クラブでんき応援隊!「でんき部」1年の振り返り
昨年機関紙『街かど』5月号にて、生活クラブでんきを推進するチーム「でんき部」の部員を募集しました。理事とでんきスタッフに4人の仲間が加わり、必要に応じて ミーティングを行っています。主に生活クラブでんきの状況や、再生可能エネルギーに関する情報共有・署名活動の推進など、少しずつですが活動をすすめています。
7月のでんきの連続講座「原発を止めた裁判長そして原発を止めた農家たち」上映会では、ロゴTシャツを着てアピールし、参加者の中には生活クラブでんきに切り替える組合員もいました。練馬センター・葛飾センターで開催したまちづくりフェスタにも参加し、2月のデポーにかほフェアではにかほの生産者と共にアピールをしました。今年度も引き続き切り替える人を増やすために、ともに学び、リアルで会える場に出かけたいと思います。ロゴTシャツをみかけたらぜひ声をかけてくださいね。引き続き部員も募集しています。生活クラブでんきが大好きな方はもちろん、再生可能エネルギーに興味がある方もぜひ一緒に活動しましょう!でんき部に興味があるという方は北東京事務局までお知らせください。
予告「再エネ省エネフェア」を開催します♪
この夏、再エネと省エネについて学び、体験できるイベントを開催します! 再生可能エネルギーでつくるでんきの生産者や、生活クラブでんきでつくっている消費材の生産者にも会えちゃうかも!!
にかほの物産品や消費材の試食・試飲も予定しています♪ 省エネ対策としての断熱住宅の相談や、お子さんの自由研究にぴったりなワークショップも実施予定です!わたしたちの未来の暮らしを一緒に考えるイベントにぜひ参加してくださいね。 日程や詳細は次号の『街かど』と北東京WEBサイトでお知らせします。忘れずチェックしてください♪お楽しみに!
気候が明らかに変化している近年、その解決策のひとつとして脱炭素化の推進はまったなしの状況です。世界的には脱炭素と再生可能エネルギー転換が進んでいますが、日本では昨年5月にGX推進法とGX脱炭素電源法が成立しました。これらの法律では原発を脱炭素に有効な電源と位置付け、さらに実用化には程遠い二酸化炭素回収・貯留技術で火力発電を維持する方向を示しています。事実上日本のエネルギー政策は原発推進、火力発電温存へと舵をきったのです。私たち生活クラブでは日本政府に対し、以下のような対案を提示し署名活動を行い、各地で自治体へ請願や陳情、要望書を提出しました。
1.脱原発、脱石炭火力を脱炭素政策の柱として早急に実現することを求めます
2.エネルギー基本計画を早急に改正し、2035年の再生可能エネルギー電力 目標80%以上を求めます
3.発電と送配電の所有権分離と再生可能エネルギーの優先接続・優先給電 政策を求めます
署名は全国から約4ヵ月で112,957筆集まり、私たち組合員の手で当該省庁の担当者に手渡しました。一人ひとりの声は小さくても、たくさんの声を集めれば大きな力になります!一緒に声を上げ続けましょう。
●生活クラブでんき応援隊!「でんき部」1年の振り返り
昨年機関紙『街かど』5月号にて、生活クラブでんきを推進するチーム「でんき部」の部員を募集しました。理事とでんきスタッフに4人の仲間が加わり、必要に応じて ミーティングを行っています。主に生活クラブでんきの状況や、再生可能エネルギーに関する情報共有・署名活動の推進など、少しずつですが活動をすすめています。
7月のでんきの連続講座「原発を止めた裁判長そして原発を止めた農家たち」上映会では、ロゴTシャツを着てアピールし、参加者の中には生活クラブでんきに切り替える組合員もいました。練馬センター・葛飾センターで開催したまちづくりフェスタにも参加し、2月のデポーにかほフェアではにかほの生産者と共にアピールをしました。今年度も引き続き切り替える人を増やすために、ともに学び、リアルで会える場に出かけたいと思います。ロゴTシャツをみかけたらぜひ声をかけてくださいね。引き続き部員も募集しています。生活クラブでんきが大好きな方はもちろん、再生可能エネルギーに興味がある方もぜひ一緒に活動しましょう!でんき部に興味があるという方は北東京事務局までお知らせください。
予告「再エネ省エネフェア」を開催します♪
この夏、再エネと省エネについて学び、体験できるイベントを開催します! 再生可能エネルギーでつくるでんきの生産者や、生活クラブでんきでつくっている消費材の生産者にも会えちゃうかも!!
にかほの物産品や消費材の試食・試飲も予定しています♪ 省エネ対策としての断熱住宅の相談や、お子さんの自由研究にぴったりなワークショップも実施予定です!わたしたちの未来の暮らしを一緒に考えるイベントにぜひ参加してくださいね。 日程や詳細は次号の『街かど』と北東京WEBサイトでお知らせします。忘れずチェックしてください♪お楽しみに!
P4 未来につなぐ私たちの消費材
重茂(おもえ)漁協 肉厚わかめ
重茂(おもえ)漁協 肉厚わかめ