生協の食材宅配 生活クラブ東京|サステイナブルなひと、生活クラブ

生協の食材宅配【生活クラブ東京】
国産、無添加、減農薬、こだわりの安心食材を宅配します。

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自治体への政策提案活動について

生活クラブでは、これまで「生活に必要な材をつくる運動」、「生活に必要な社会的機能やサービスをつくる運動」、「人と人との関係を豊かにする運動」の3つの運動を実践してきました。その3つの運動の実践、生活や暮らしは自治体や国の政策や制度、政治と深く関係しています。
生活クラブ活動の基本テーマである「FEC+W自給圏」*1 は、生活に不可欠な機能を自治していく取り組みであり、その4つのテーマを基礎に生活を豊かにするためには政治への積極的な参画・発信が必要です。そのことから、「各専門委員会」による予算要望や「まちカフェ」などの開催をとおした「ひとこと提案」の取り組み、生活クラブ運動グループでまとめている「東京政策」などの取り組みをすすめてきました。
しかし、食の安全、食糧・食料自給、(都市)農業、原発・自然エネルギー、年金、介護、子育て、生活困窮者、経済格差・社会的孤立、雇用・労働(新しい働き方)をはじめ環境・まちづくりなど、生活課題・地域の課題は山積しています。
*1…F:食料、E:エネルギー、C:ケアの略で、故内橋克人氏(評論家、旧2012国際協同組合年全国実行委員会・委員長)が提唱。W:ワークで、生活クラブとして加えた。
生活課題・地域の課題、市民が日常的に感じている課題や問題点を解決するためには、自治体への政策提案という視点を持ち《まち―ブロック単協―東京》が協力し、自治体や議会に提案する取り組みが必要です。
生活クラブの活動は、自分で考え行動すること、「自治する」ことを基本としています。ローカルSDGsの実現には「サステイナブル(持続可能)な生き方」を選択し、おたがいにたすけあう社会をめざして「生活に必要な社会機能をつくる運動」を、自分たちで実行していくことが必要です。その推進のため、生活クラブ2030行動宣言(東京単協独自目標)にもとづき、2021年度より、各政策委員会にて統一したテーマを設定し取り組み、2024年、自治体への政策提案に関する活動についてブックレットをまとめました。
みんなでチャレンジ♪
自治体への政策提案

~自分が暮らすまちの制度・しくみを快適に~

(2024年7月1日発行)

【目次】

●政策提案運動をすすめる
・はじめに
・自治するための取り組みをすすめます
・統一テーマを設定し自治体への政策提案をすすめます
・政策提案活動のすすめ方
●政策提案運動の意義─快適な暮らしの道具に
●活動の紹介

・食と農:地場産・地域農産物供給・活用の促進…まち江戸川
・エネルギー:エネルギーの自給…まちあだち
・子ども:子どもの権利が守られるまちに…まち・にしたま
・コラム:学校給食への牛乳選択制導入…多摩市
●政治参加の方法
・直接請求、請願、陳情、意見書、議会の傍聴、議員提案、ロビー活動

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政策提案活動の進め方

≪組織運営≫
「まち」が主体となって取り組むために、まち-ブロック単協-東京のそれぞれの活動を以下のようにイメージしてすすめます。
◯まちや地域協議会
それぞれの「まち」が活動の主体となり、運動グループや他団体と連携して政策提案運動に取り組みます。
まちや地域協議会、各運動グループで協力してすすめるため、これまでの活動を振り返り、政策提案運動をそれぞれの活動方針や計画に位置づけ展開します。
地域協議会のない自治体や運動グループ政策担当のいない自治体については、東京政策推進会議メンバーがフォローしながら活動をすすめます。
◯ブロック単協の役割
ブロック単協の方針に「まち」の政策提案運動を位置づけすすめるとともに、各「まち」の活動の状況・情報をブロック単協が集約します。
また、運動グループ政策担当との懇談会等を開催するなど、情報の共有、活動の促進を図ります。
◯東京
【専門委員会】
「食と農」「環境」「地域福祉」の3つの専門委員会は、「サステイナブル(持続可能)な生き方」を東京で実現する役割を担い、そのために政策提案運動を柱のひとつとして位置づけ、自治体政策への関心を高めて〔提案→運動→提案〕という運動のサイクルを創出します。
【東京政策推進会議】
東京政策推進会議は、東京全体で〔まち-ブロック単協-東京〕を貫く政策提案運動のしくみをつくり、ブロック単協専任理事の参加のもとに各機関・組織と連携して、政策と運動の横断的展開をすすめます。

≪政策提案運動の具体的なすすめ方≫
◯組織・しくみ・チームづくり
まちや地域協議会、各運動グループの方針をもとに、政策提案運動をすすめるための組織やしくみ、運動グループや地域の政策担当などと相談、協力のもとに取り組みをすすめるためのチームを設置します。
◯課題・要望・ニーズの把握
統一テーマや独自のテーマの設定にあたり、地域の課題や要望、ニーズなどを集約し方向性を確認します。
◯テーマの設定
地域の課題や要望、ニーズなどをもとに取り組むテーマを設定します。
◯ヒアリング・フィールドワーク・学習会・各種調査
テーマに即した自治体や関連団体へのヒアリングの実施、視察や見学などフィールドワークの実施、専門家などを講師にした学習会などの開催、現状の課題や問題点、国や自治体の動向の各種調査を行い、課題を整理し共有します。各種調査の実施においては運動グループや地域の政策担当などと相談、協力のもとにすすめます。
◯政策づくり・制度提案
各種調査などをもとにして課題の解決のための政策・制度提案を検討し自治体への「政策提案・予算要望」としてまとめます。
◯請願・陳情・ロビイングなど
作成した「政策提案・予算要望」をもとに請願や陳情、ロビー活動などを行ない、その実現に向けた取り組みを運動グループとともにすすめます。
◯検証・評価・報告
取り組みを振り返り、検証・評価を行い、次の取り組みに向けた参考として活用します。それぞれの活動を共有し次につなげるため、各期ごとに「政策提案運動」の取り組みの点検や共有の機会を東京が設定します。

政治参加の方法

≪直接請求≫
直接請求とは、間接民主制を補完するしくみとして、自治体の議会の議員及び長の選挙権を有する者の一定数以上の連署(署名)を集めることで、その代表者から一定事項を請求することができる制度です。
▼生活クラブが関わった過去の直接請求の事例
食品安全条例の直接請求 1989年3月に、生活クラブ東京が中心となり、都民の食品安全行政への参加の権利を位置づけることなどを柱とする「食品安全条例の制定」を東京都に求めた。成立要件の18万人を大きく超えた約55万人の署名を集めた。都議会では、3回の継続審議の後否決されたが、食品安全関係予算の大幅増加や基本方針の策定等という変化を起こした。その後、2004年に「食品安全条例」が制定される。
リサイクル条例の直接請求 1992年4月、生活クラブ東京が中心となり「リサイクル条例」の制定を各自治体ですすめるため、直接請求・請願等の運動を展開。その結果として、保谷市(現西東京市:全会一致可決)、国分寺市(修正可決)、八王子市(修正可決)となった。なお、保谷市のリサイクル条例は直接請求により制定された全国初の条例である。
「原発」都民投票条例の直接請求 東日本大震災の後、原発の稼働について主権者の判断の権利を求めた直接請求を実施。生活クラブ運動グループも参加した「直接請求を成功させる会」を中心に2011年12月より署名開始し、32万人の署名を集めた。2012年6月、都議会否決。常設型住民投票条例やと議会改革の必要性という新たな課題発見につながった。

≪請願≫
請願とは、国民に認められた憲法上(第16条)の権利の一つで、国または自治体の機関に対して意見や希望を述べることをいい、その手続などは請願法によります。
自治体議会に対する請願は、地方自治法及び各議会の会議規則などに規定されており、提出には紹介議員を必要とします。
提出された請願は、所管常任委員会など(自治体によって委員会は異なります)に審査を付託し、その審査の結果を本会議に報告し、議会としての採択・不採択の決定をします。自治体によっては提出者が委員会に出席し直接説明します。
採択した請願は、市長・区長・知事などやその他の執行機関に送付するにあたり、議会から処理の経過及び結果の報告を請求することができ、議会、執行機関双方に実現への努力が要請されます。

≪陳情≫
陳情とは、請願と同じような性格を持ち、様式も請願書に準じるものですが、紹介議員を必要としないという違いがあります。また、請願ほど明確な法律上の規定がないため、各議会において取り扱いが異なる場合があります。
提出された陳情は、請願と同様に所管常任委員会など(自治体によって委員会は異なります)に審査を付託し、その審査の結果を本会議に報告し、議会としての採択・不採択の決定をします。
採択した陳情は、市長・区長・知事などやその他の執行機関に送付するにあたり、議会から処理の経過及び結果の報告を請求することができ、議会、執行機関双方に実現への努力が要請されます。

≪意見書≫
地方自治法第99条において、地方公共団体の公益にかかわる事柄に関して、議会の議決にもとづき、議会としての意見や希望を意見書として内閣総理大臣、国会、関係行政庁に提出できることとされています。
各定例会に会派単位で意見書案を提案し、議会運営委員会(※各議会において取り扱いが異なる場合があります)での協議により、議員発議で提案し、採択します(自治体により委員会や取り扱いルールが異なります)。
また、市民などから意見書提出を求める請願が提出されることもあります。これについては請願の内容により取り扱いに違いがあり、採択された場合は、議員発議で意見書を提案し、採択することになります。
意見書には法的拘束力はありませんが、住民代表である議会の総意として尊重されます。

≪ロビー活動≫
ロビー活動(ロビイングとも言われています)は、特に法律にもとづくルールなどはありません。制度・政策の提案や請願・陳情など、議員としての取り組みや議会での採択などを求めてその決定権を持つ議員などに対して直接接触し、説明や意見交換を行うことなどを称してロビー活動としています。
一般的には、自治体議会の議員に直接、または事務所の関係者に電話やFAX、電子メールなどで連絡をとり、面談の機会(アポイント)をとりつけて直接会います。
面談の際には、政策提案や請願・陳情の内容、その提案の根拠となる説明資料などを提示して説明することが必要です。わかりやすく効果的な資料を準備するなど、短時間の説明で理解されるように工夫しましょう。

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