【ゲノム編集トマト苗の小学校等への無償配布反対】各自治体でも活動を展開しています
ゲノム編集トマト苗 小学校・障がい児介護福祉施設への無償配布反対活動
生活クラブでは、「疑わしきは使用せず」の観点から、遺伝子組み換え作物・食品は扱わないことを基本としています。
生活クラブの遺伝子組み換え対策(生活クラブ連合会WEBサイト)
遺伝子組み換え作物に加え、現在はゲノム編集食品の流通にも懸念があります。不完全ながらも表示義務がある遺伝子組み換え作物に比べ、ゲノム編集食品は、厚生労働省に届け出を提出するだけで流通でき、表示の義務もありません。
生活クラブ連合会では、ゲノム編集技術による食品の運用開始に先んじた2019年6月の通常総会で、ゲノム編集食品を受け入れないことを基本姿勢とする特別決議を採択しました。
生活クラブ連合会がゲノム編集食品を受け入れない特別決議を総会で採択(生活クラブ連合会WEBサイト)
現在、サナテックシード㈱による高GABAトマトの流通が始まり、さらにその苗を障がい児介護福祉施設や小学校へ無償配布する計画されています。
ゲノム編集食品は特定の遺伝子を切断する技術が使われていますが、意図しない箇所の切断や改変のおそれもぬぐえません。安全性に不安のある食品の苗を子どもたちが育てたり、食べたりしてほしくありません。
この状況に異議を唱えるためにも、生活クラブ東京では反対運動に取り組みます。
1. 東京都へ要請書を提出
生活クラブの遺伝子組み換え対策(生活クラブ連合会WEBサイト)
遺伝子組み換え作物に加え、現在はゲノム編集食品の流通にも懸念があります。不完全ながらも表示義務がある遺伝子組み換え作物に比べ、ゲノム編集食品は、厚生労働省に届け出を提出するだけで流通でき、表示の義務もありません。
生活クラブ連合会では、ゲノム編集技術による食品の運用開始に先んじた2019年6月の通常総会で、ゲノム編集食品を受け入れないことを基本姿勢とする特別決議を採択しました。
生活クラブ連合会がゲノム編集食品を受け入れない特別決議を総会で採択(生活クラブ連合会WEBサイト)
現在、サナテックシード㈱による高GABAトマトの流通が始まり、さらにその苗を障がい児介護福祉施設や小学校へ無償配布する計画されています。
ゲノム編集食品は特定の遺伝子を切断する技術が使われていますが、意図しない箇所の切断や改変のおそれもぬぐえません。安全性に不安のある食品の苗を子どもたちが育てたり、食べたりしてほしくありません。
この状況に異議を唱えるためにも、生活クラブ東京では反対運動に取り組みます。
1. 東京都へ要請書を提出
生活クラブ東京の増田理事長(右)から東京都の新田智哉 教育庁担当部長との柳橋祥人 福祉保健局総務課長に要請書を手渡しました
生活クラブ東京では、5月23日に東京都に対し、ゲノム編集トマト苗の受け取りをしないよう要請書を提出し、担当者と意見交換を行いました。生活クラブ東京からは増田理事長と「食と農」政策委員会担当理事の加瀬副理事長が出席しました。
東京都としては、実際に企業より申し出がない状況なので現段階では何も言えない、基本的には各自治体の判断にゆだねるという回答でした。要請書の内容については、東京都の担当部署間で共有するという回答をいただきました。
▼提出した要請書の全文はこちら
2. 各自治体でも活動を展開中
生活クラブのそれぞれのまちでも自治体への要請を進めました。
下記活動結果(22年10月24日現在)
▼要請・要望書の提出…13自治体(23年1月末現在)
江戸川区・豊島区・立川市・昭島市・国分寺市・小平市・東村山市・福生市・羽村市・瑞穂町・府中市・日野市・東京都
▼質問状の提出…7自治体
ゲノム編集トマト苗配布に対し、下記3項目(受け取らない・受け取る・その他)を選択し、その理由を回答頂きました。
▼請願の提出…請願2・陳情7 うち採択0件、継続審議3件、未決2件、不採択4件
生活クラブのそれぞれのまちでも自治体への要請を進めました。
下記活動結果(22年10月24日現在)
▼要請・要望書の提出…13自治体(23年1月末現在)
江戸川区・豊島区・立川市・昭島市・国分寺市・小平市・東村山市・福生市・羽村市・瑞穂町・府中市・日野市・東京都
▼質問状の提出…7自治体
ゲノム編集トマト苗配布に対し、下記3項目(受け取らない・受け取る・その他)を選択し、その理由を回答頂きました。
江東区 | 未回答 |
---|---|
目黒区 | その他 ・現時点で寄付の申し出ないため回答差し控える |
世田谷区 | その他 ・現時点で寄付の申し出なし。実際に申し出があった段階で判断 |
豊島区 | 受け取らない ・各学校で充分に教育効果を精査して使用するため |
板橋区 | その他 ・板橋区においてこの苗が学校に提供されたことはなく、今後は校長会等と情報共有しながら対応する。ただし、ゲノム編集の技術によってとれた作物は学校給食においては遺伝子組換え類するものから導入しない食品として扱う |
国分寺市 | その他 ・校長会等を通じて学校と情報共有を図り可能な限り地域の販売店等の協力を得ながら対応を検討する |
府中市 | 【教育部教育総務課】その他 ・配布に関する具体的な話を受けていないため、現時点では判断できない 【障がい者福祉課】その他 ・配布については把握していないが、食の安全確保は重要なので、東京都や他市の動向に注視し、福祉施設等と情報共有を図る |
▼請願の提出…請願2・陳情7 うち採択0件、継続審議3件、未決2件、不採択4件
江東区 | 陳情-継続審議 こうとう区議会だより 令和4年第2回定例会報告(PDF) https://www.city.koto.lg.jp/kugikai/documents/no328.pdf |
---|---|
品川区 | 陳情-不採択 ・22/6/27文教委員会で審議。共産党以外反対で不採択。さらに本会議で吉田由美子議員が賛成討論を行ったが結果は賛成少数で不採択 品川区議会令和4年陳情第34号 https://gikai.city.shinagawa.tokyo.jp/lobbying/14129.html |
目黒区 | 陳情-未決 |
世田谷区 | 陳情-継続審議 ・文教常任委員会に付託 世田谷区議会 令和4年第2回区議会定例会 https://www.city.setagaya.lg.jp/kugikai/002/002/d00199015.html |
江戸川区 | 陳情-継続審議 ・議会に陳情書を提出、福祉健康委員会と文教委員会に付託された 江戸川区議会 令和4年6月第123号 https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/g07_Seigan.asp |
練馬区 | 請願-未決 |
葛飾区 | 請願-不採択 葛飾区議会 令和4年第二回定例会4-7 https://www.katsushika-kugikai.jp/30359.html |
墨田区 | 陳情-不採択 墨田区議会 令和4年6月議会 https://www.city.sumida.lg.jp/kugikai/sinsa_report/seigan_chinjo/r4seichin.html |
稲城市 | 請願-不採択 ・22/7/11の教育委員会定例会で審議されましたが不採択。国はゲノム編集食品を安全だと言っている。不安の声があるということだが、科学の進歩を否定せず、事実確認と情報収集を行って最終的には校長が判断とする 稲城市 教育委員会第7回定例会 第二号請願 https://www.city.inagi.tokyo.jp/kosodate/kyouikuiinkai/shingi/R4gijinaiyouichiran.html |
2022年5月23日
東京都知事 小池 百合子様
東京都教育庁 浜 佳葉子様
東京都教育庁 浜 佳葉子様
〒156-0051
東京都世田谷区宮坂3-13-13
生活クラブ東京 理事長 増田和美
東京都世田谷区宮坂3-13-13
生活クラブ東京 理事長 増田和美
食の安全を守るため、東京都では、小学校や障がい児介護福祉施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないでください。ゲノム編集技術を使った食品の生産・流通が認められるようになり、2021年にはサナテックシード㈱/パイオニアエコサイエンス㈱によるゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の認可がおり、市民4,000人に無償配布されました。マダイ・トラフグでも認可がおりており、今後流通が見込まれます。
酵素を用いて特定の場所を切断し、DNAに変化を起こすゲノム編集技術は、別の遺伝子を組み込まないことから従来の品種改良と変わらないとして、厚生労働省に届け出を出すだけで流通できるようになっており、表示義務もありません。食品同様、タネや苗にも表示義務がないため、家庭菜園などで知らない間にゲノム編集されたものを使用する可能性があり、食品流通のすべての過程で遺伝子操作の有無を判別することは難しくなっています。
生活クラブ生協では、多角的かつ長期的なリスクに関する情報が十分に公開されることなく、ゲノム編集食品の経済効果だけを重視した商業化と、それを後押しする行政対応が進められていることに危機感を持っています。
パイオニアエコサイエンス㈱では、今後はゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の苗を障がい児介護福祉施設や小学校に無償配布する計画を発表しました。障がい児介護福祉施設へは2022年、小学校には2023年に配布する計画です。
ゲノム編集作物を栽培することで、周辺で交雑が進み、環境に影響を与えかねません。また、安全性が確認されていない食品を、未来をつくる子どもたちに食べさせることは許されないと考え、生活クラブ生協では、各自治体の教育委員会、障害福祉担当課に対して、ゲノム編集苗を受け取らないように要請します。
◆要請事項
1. 福祉施設や小学校へのゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の苗無償配布に反対し、受け取らないでください。
酵素を用いて特定の場所を切断し、DNAに変化を起こすゲノム編集技術は、別の遺伝子を組み込まないことから従来の品種改良と変わらないとして、厚生労働省に届け出を出すだけで流通できるようになっており、表示義務もありません。食品同様、タネや苗にも表示義務がないため、家庭菜園などで知らない間にゲノム編集されたものを使用する可能性があり、食品流通のすべての過程で遺伝子操作の有無を判別することは難しくなっています。
生活クラブ生協では、多角的かつ長期的なリスクに関する情報が十分に公開されることなく、ゲノム編集食品の経済効果だけを重視した商業化と、それを後押しする行政対応が進められていることに危機感を持っています。
パイオニアエコサイエンス㈱では、今後はゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の苗を障がい児介護福祉施設や小学校に無償配布する計画を発表しました。障がい児介護福祉施設へは2022年、小学校には2023年に配布する計画です。
ゲノム編集作物を栽培することで、周辺で交雑が進み、環境に影響を与えかねません。また、安全性が確認されていない食品を、未来をつくる子どもたちに食べさせることは許されないと考え、生活クラブ生協では、各自治体の教育委員会、障害福祉担当課に対して、ゲノム編集苗を受け取らないように要請します。
◆要請事項
1. 福祉施設や小学校へのゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の苗無償配布に反対し、受け取らないでください。
以上