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【企画報告】どうして戦争しちゃいけないの?~平和フォーラム報告~

2025年11月15日、イスラエル出身のダニー・ネフセタイさんを講師にお招きし、平和フォーラム「どうして戦争しちゃいけないの?~気づき・戦争と人権~」を開催しました。当日は、オンライン参加含む94名が参加し、多くの気づきを得られました。
 
 

気づき・戦争と人権

元イスラエル兵士であるダニー・ネフセタイさんより、パレスチナの状況や平和について講演をいただきました。
ダニー・ネフセタイさん プロフィール
【略歴】1957年イスラエル生まれ。1975年に徴兵制によってイスラエル軍に入隊し3年間空軍に所属。1979年、退役後にアジアの旅に出て来日、日本語学校に通い言葉を勉強し、神奈川の家具会社に勤める。1988年埼玉県に引っ越し「木工房ナガリの家」を開設。家具職人として夫婦で注文家具や遊具、木工小物、社会性オブジェを制作。家具職人のかたわら、軍事力に頼る平和構築に警鐘を鳴らす発信をおこなっている。生活クラブ埼玉の組合員。


▼パレスチナ問題―なぜ今に至るのか
ネフセタイさんはなぜパレスチナで争いが続いているのかをまず簡単に説明しました。
「シオニズム」のもとに中東の民族バランスが崩壊したことが発端としたうえで、現在のイスラエル内において1946年ではその94%がパレスチナ人の土地でした。その土地をイスラエルに割譲を迫られたことで第1次中東戦争が勃発し、1947年にはパレスチナ人の土地は43%に、その後戦争のたびに土地の割譲は進み、2012年にパレスチナ人の土地はとされたのはわずか8%です。その8%の中にガザや、オリーブオイルの生産者の住むヨルダン川西岸が含まれます。イスラエルは占領した土地に入植を進めていますが、これは国際法違反です。「入植という手法はイスラエルだけのものではない。かつて日本も「開拓」として満州国へ国民を入植させていた。日本は過去過ちを犯し、イスラエルは現在過ちを犯している」と指摘しました。

▼気づきー国の外に出てー

・イスラエルの子どもの将来の夢で人気なのは何だと思いますか?
・戦闘機の写真を見て怖いと思いますか?
・私は日本に来て、シリア人のケバブ屋台を見て驚きました。なぜ?

これらは講演中のネフセタイさんからの問いかけです。自国を出て外から見た時の気づきをお話いただきました。

・将来の夢はパイロット
「私の夢は戦闘機のパイロットでした。イスラエルの男の子の一番の憧れ。家族にとっても名誉なことで日本なら子どもが東大に合格したようなもの」と語ります。ネフセタイさんは戦闘機のパイロット候補になりましたが、最終的には空軍レーダー部隊として兵役に従事しました。そして日本に来た時、戦闘機の意味を考えたと言います。「戦闘機は複雑な機械。でも出来ることは2つしかない。人を殺すこと、物を破壊すること、これだけ。大金をかけた機械なのにゆで卵一つ作れないし洗濯もできない。ただ人を殺すだけ。これってかっこいいのか?」と気づいたと言います。

・戦闘機はかっこよくて、ナイフを持った人はこわい?
戦闘機はただ人を殺す機械。しかし戦闘機をかっこいいと思っている人は多いのでは?と投げかけます。会場のスライドには、ナイフを持ったフードの男の写真と戦闘機の写真が映されました。「街中でナイフを振り回して叫ぶ人を見てかっこいいはありえない。なのに戦闘機がミサイルを積んで飛ぶとかっこいいという人がいる」。ナイフを持った人の前では自分を刺される側・被害者として認識するのに、戦闘機の前では爆弾を落とし人を殺害する側の視線に立っていると気づかされました。

・キッチンカーの中に敵がいる
「40年近く前、公園のキッチンカーの中を初めて見た時本当に驚いた。イラン人、シリア人、パキスタン人、いろいろな人がいた。私にとってイラン人もシリア人も敵でしかなかった」と振り返ります。「お互いの国を行き来ができなかったから、イスラエルにいる間はシリア人に会ったことはなかった。けれど物心ついた時から当たり前のように、敵で、人間ではないと思っていた」。来日して初めて「シリア人」を目にして、「ケバブのキッチンカーだからナイフを持っていた。おそるおそる近づいたけれどにこにこしながら隣人と喋っている。襲ってこない。シリア人は人間だった」と大きな衝撃をうけたとのこと。中東で出会えばきっと敵のままだった人が、ここで出会えばただの友人になれる。戦争や差別は人間の本能ではなく、歪んだ教育の結果と強調しました。


▼日本の現状
いまの日本政府は2026年度予算で莫大な防衛費を要求しています。「8兆8千億円(※2025年11月時点)ということは1秒28万円の税金が軍事費として使われることになる。日本は教育予算よりも農林水産予算よりも防衛予算をかける国になっているという現状を受け止めなければ」としました。また、近隣諸国を見下す意識が日本とイスラエルの共通点であると指摘しました。

▼戦争は止められない?
「戦争は昔からあったし、これからも起こる」「戦争は人間の本能」という声があると取り上げたうえで、そんなことはない、と続けました。「ロシアとウクライナが戦争している。イスラエルもガザを侵攻している。しかし地球の人口のうえではほんの数%に過ぎない。どの時代でも、戦争と直接関わらなった人・地域の方が圧倒的に多かった。戦争をしていない多数派が戦争をやめろと言い続けることで止めることができる」。

▼これからの未来に向けて
戦争体験者は年々減っています。次世代に戦争の悲惨さを伝え、次の戦争避ける責任が私たち大人にはあります。「ここまでの話で世の中真っ暗に見えるかもしれませんが、まだ一番の暗闇ではありません。戦前戦中の日本なら、今日この会が終わったら警察が待っていて全員牢屋行きです。でも、いまの私たちは話ができる」今はグレーゾーンの時代であり、良くも悪くもなる。今日の話が心に響いたら、この内容を誰かに伝えてください、と結びました。


パレスチナ産エキストラバージンオリーブオイル産地の現状

▼イスラエルの占領がパレスチナの農業に与える影響
(株)オルター・トレード・ジャパンの黒岩さんより、パレスチナ産オリーブオイルの生産者を取り巻く現状、特に入植者との問題についてお話をいただきました。主に、土地・水・移動の制限が農業に深刻な影響を与えているとのことです。
①土地の収奪:ネフセタイさんのお話の中にもありましたがイスラエルの入植の影響は深刻です。土地に加えて、特にパレスチナの住民に対して行政権・警察権をイスラエルが掌握している地域では、被害を訴えても取り合われない現実があります。
②移動の制限:パレスチナ各地に検問所が設けられ、車で30分程の距離でも2時間以上かけなければ移動できないこともあります。また検問所で不当に止められ畑に行くことができない生産者もいます。
③水の収奪:パレスチナ人にが1日に使用できる水の量は、イスラエル入植者の使用量の1/4に留まり、その中で飲料や農業用などのすべてをまかなう必要があります。灌漑設備を作るなどといった活動もしていますが、その設備も破壊の対象となるため、地中に埋めて隠すなど対策が行われています。

▼今年の生産状況

入植地の近くの畑は特に入植者による被害が深刻で、2025年の8月だけで11,600本のオリーブの木が被害を受けました。10月頃からオリーブの収穫が始まりますが、10月だけで2,350件の暴行が発生、約2,500ヘクタールの畑は入植者の妨害で農家が畑に行くことができず収穫ができませんでした。またオリーブが花をつける時期の降水量が少なかったことも影響しています。灌漑設備のある畑では20%程度の収量減ですが、設備がない場合は80%以上の収量減の畑もあります。全体の生産量では前年比40%程度の見込みとのことです。

©オルター・トレード・ジャパン
2025年に取り組んだパレスチナ産エキストラバージンオリーブオイルは配送2,049本、デポー279本の利用がありました。
【2026年1月12日掲載】

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